2024/01/26 16:46

こんにちは、Momoishi Leather Works CBRO.m の小向です。

タトゥーとレザーを掛け合わせた、個性的な長財布のご紹介です。
いやでも注目を浴びそうな派手なデザインが特徴のロングウォレットです。
作りは至ってシンプルで、センターにコインポケット、両サイドにカードポケットがあり、お札はもちろん折らずに収納できます。

とにかく人と被りたくない!
素材は革がいい!
一点モノならなおいい!
という方には特にオススメしたい長財布です。


使い込むほどにどんどん自分色に変化するヌメ革を使用

使用している素材は外装内装ともにタンニン鞣し(渋鞣し)の牛革で、使い込むほどに経年変化(エイジング)が楽しめる革になっています。(鞣しについては後半に記載します)
特に外装パーツに使用している革は、ヌメ革と呼ばれる染色やコーティングなどを一切施していない革を使用しているので、エイジングはとても早く、使うほどにどんどん手に馴染み、色も少しずつ濃くなって飴色になっていきます。

ヌメ革は堅い印象がある方が多いと思いますが、今回使用した革は比較的柔らかめの革ですので、最初から使いやすい状態になっていると思います。これはその時入荷している革の状態によって左右されるので、一概には言えませんが今回出品しているものに関しては比較的柔らかめだと思います。

内装に使用している革もヌメ革ですが、表面を手染めで黒く染色しています。
外装に比べて手が触れる機会が少なく、経年変化は緩やかですがしっかり経年変化する革です。





タトゥー風のイラストを財布に落とし込みました

タトゥーの雰囲気は好きだけど、自分の体に入れるのはちょっと。。。 
という方は少なくないと思います。ボクもそのうちの1人です。

革にタトゥーを描いてみたらどうなるんだろう。そんな軽い気持ちからこのシリーズは始まりました。
よくよく考えれば、ヌメ革は肌色なのでまさにピッタリです。
革に線を彫ったり、打刻して立体感を出すカービングという技法もあります。それはそれでとてもカッコいいのですが、ボクがイメージしている雰囲気とはちょっと違いました。(カービングも好きなんですよ)

80'sのUSハードコアパンクだったり、メロコアなんかのミュージックが好きなんですが、音だけでなくその辺りのファッションだったりカルチャーにも大きく影響を受けて育ちましたが、彼らの体に彫られていたタトゥーにもとても魅力がありました。それらはAmerican Traditional とかOld School なんて呼ばれるスタイルのタトゥーでした。

ネットで検索してみると、もともとは1900年代初頭にアメリカの水夫の間で流行していたスタイルだそう。当時は《水夫のタトゥー》なんて呼ばれたりもしていたとか。
伝統的なモチーフには縁起の良いものが多く、それは航海の無事を祈るものや、幸運を呼ぶものなどさまざまです。

そんな縁起物や世界観あふれるモチーフを思いつくまま詰め込んだのが、今回の作品になります。



革専用の染料を使って染めています

内装に使用している黒い革もそうですが、外装のイラストに塗っている色も革専用の染料を使っています。なので、塗っていると言うよりは、染めているという方が正確でしょうか。

製作過程を簡単に説明すると、まずボールペンでイラストを描きます。そのあと染料を筆を使って細かく塗っていきます。とても地道な作業で時間もかかります。
下書きなしの一発勝負で、一個一個丁寧にイラストを描き、色を染めています。
仕上げに、色止めも兼ねてワックスを塗り込んでいます。これによってさらに良い発色になってくれます。


金運も幸運も呼び込む財布!?


縁起物のイラストがたくさん詰まっているお財布は金運だけでなく、幸運も運んでくれるのかもしれません。
個性的で存在感抜群のお財布は、持っているだけで眺めているだけで気持ちも高揚して陽気な気持ちにしてくれるはずです。金運や幸運はそんな気持ちの人に寄ってくるのではないでしょうか。

幸せを掴みたいあなたにこそ使ってほしいお財布です。


お客様からの声

今回の作品とは別の作品になりますが、手描きのイラストシリーズをオーダーされた方や購入されたお客様の声をご紹介します。

・人間も革と同じで年が経つにつれてシワシワになったりシミができたり自分色に染まっていきますけども、内面はいつまでも若々しくキラキラで大切なものは大切なままいたいなという思いがあり、複雑で無茶なお願いをしてしまいました。言葉でうまく伝えられてないかもしれないですが本当に感謝いたします。何十年も使わせていただきます!(ハーフウォレット内装のみイラスト 30代男性)

・これから仕事がどんなに辛くてもスケジュール長をみる度に頑張れます。元気と勇気をくれるパワーアイテムになります。
(A4サイズ手帳カバーオーダー 女性)

・私のインスタ投稿約4000件を遡って図案を考えてくれたそうです。私の人生。自分で言うのもアレだけど、なかなかヘビーな出来事もあり、そんな過去や、人生経験、全てひっくるめて自分。それをまさに表してくれる手帳カバーに仕上げてくれました。。ありがとうございます。。一生モン。大切にします!!(A5サイズ手帳カバーオーダー 女性)


お手入れや注意点

注意点というと大袈裟ですが、ご購入後に「こんなはずじゃなかった。。」を回避していただくためにも、革の性質やお手入れ方法などをあらかじめ認識していただいた上でご検討いただければと思います。

・ヌメ革は水の影響を強く受ける
・変色する(経年変化)
・手入れをしないと長持ちしにくい

・ヌメ革は水の影響を強く受ける
ヌメ革はよく「水に弱い」という話を聞くかもしれませんが、弱いというよりは影響を受けやすいという性質があります。水に濡れたからといって革がだめになってしまうということはありません。技法としてあえて水にさらすこともありますし、刻印を打つ時などは水を含ませてることでより鮮明に打刻することができたりなど、良い面もあります。積極的に濡らす必要はもちろんありませんが、濡れたからといって諦める必要は全くありません。

・変色する(経年変化)
これはすでに述べましたが、ヌメ革は革の性質上必ず変色します。使っていなくても日焼けなどで色が濃くなります。これを良いと捉えるかどうかは好みになりますので、なるべく経年変化による変色を避けたい方は購入されない方が良いでしょう。
染色も経年変化によりだんだん色が抜けていきます。が、革自体の色は濃くなっていくので、経年変化でしか味わえない色味を体験することができます。これも好みですので、変色を避けたい方はご注意ください。

・手入れをしないと長持ちしにくい
革製品は堅牢な作りが特徴ですが、革である以上は人間の皮膚同様保湿が欠かせません。いくら丈夫で堅い革を使っていてもワックスやオイルアップなどを怠ると、革が乾燥してしまい破れやすくなります。長く愛用するためにも定期的なケアが必要になります。
ネットで検索すると色々なケア用品が簡単に手に入りますし、youtubeなどでケア用品の使い方などの動画がたくさん上がっているので、そちらも参照すると良いと思います。


鞣し(なめし)について

冒頭で「タンニン鞣し」という言葉を使いましたが、最後に鞣しについて簡単にご説明します。

鞣しというのは一言で言うと、動物から出る「皮」を「革」にする工程となります。どちらも同じ「かわ」ですが、「皮」のままでは腐敗してしまいます。保存したり加工できる状態にするために「鞣し」と言う工程を経て「革」になります。

鞣しには大きく分類して3つの鞣し方があります。
・タンニン鞣し・・・植物由来の原料を使った鞣し コストがかかる 可搬性がある
・クロム鞣し・・・化学薬品を使った鞣し タンニン鞣しに比べて安い 水や傷に強い
・コンビ鞣し・・・タンニン鞣しとクロム鞣しのコンビ技で、比率によって色々な表情になる 水や傷に強い

かなり簡単な説明になりましたが、ご参考になれば嬉しいです。


オーダーも受付しています

今回ご紹介した作品は、ボクの好みを詰め込んだイラストになりました。オーダーされる方には「マリア様は外してください」「骸骨は苦手です」などなど様々です。せっかく一点もののお財布を使うなら自分好みのものだけを詰め込みたいですよね。

今回ご紹介した商品を買っていただくのもよし、自分だけのオーダーをするもよし。
オーダーの際はできればインスタからお願いしたいですが、こちらのサイトからお問い合わせ頂いても大丈夫ですのでお気軽にご相談ください。

それではまたお会いしましょう!